ダマされるな!リモートワークに隠された3つのウソ

どうも、リモートワーカーしんのすけでございやす。

私は主に大阪におりますが、お客様の所在地は全国バラバラでして、遠隔でビデオ会議したり、チャットでやり取りをしたりして仕事をしております。

働き方改革の名のもとに、「リモートワーク」など新しい働き方が模索され、もてはやされる昨今ですが、今日はリモートワークに隠されたウソを実際にやっている立場として暴いていきたいと思います。

世間のイメージ

リモートワークのイメージとしては、だいたい以下のようなポジティブな意見を耳にすることが多いです。

  • 家で仕事できるのって最高でしょ?
  • 通勤がなくて楽でしょ?
  • 人付き合い無くて楽でしょ?

実際、フリーランスを目指している人なんかは、こういった誇大的に喧伝された情報に触れて、憧れを持っておられるかもしれませんが、ちょっと待ってください。これら3つの意見についてそれぞれウソが隠されています。

3つのウソ

順番に説明します。

ウソ1:家で仕事できるのって最高でしょ?

たしかに朝起きて、すぐに出勤完了って憧れますよね。サラリーマン時代の私もまさにそう思ってました。

実際、子育てしながら働くママなど、ライフスタイルに合わせて柔軟に対応できるのは在宅ワークの強みと言えますし、フリーランスに限らずとも最近は在宅での仕事を認める企業も増えてきたと思います。

柔軟性があるのはありがたい。しかし、最高か?と問われると、経験者は「一概にはそうは言えない」とお茶を濁すかと思います。

なぜなら、家で働く副作用として、

  • 家族に邪魔される。
  • 邪魔はされないけど気が散る。
  • 周囲から働いてないかのように勘違いされる
  • 外出する用事がなくて、一日も家から出ないと、気が滅入る
  • 仕事上のストレスを近くにいる家族にぶつけがち
  • オンとオフの切り替えが出来ない
  • 独り身だと誰も話し相手がいない(リアルに声帯が弱る)

などがあり、自宅に引きこもって仕事するのが苦痛と感じるようになる人も結構多いのです。

ウソ2:通勤がなくて楽でしょ?

たしかに満員電車は最悪です。私も経験してきましたが慣れるものではないですね。

上の自宅ワークと話が似通ってくるのですが、通勤がなくなると実感するデメリットは、

  • 圧倒的運動不足になる。
  • 身なりに気を遣わなくなり、不衛生になる。

という点です。心も体も、伸びたパンツみたいにダルんダルんになります。締まりのない体と顔になります。

何気ない行為かもしれませんが、家から出て駅まで行って電車に乗り出勤するというだけで、私達の体に取っては結構重要な運動となっていたのです。そして人目に触れるということで、きちんとヒゲを剃ったり寝癖を直したりしますよね。

私が一日中家で仕事をした日は、万歩計が1000歩程度となっていました。
筋肉も落ち、太ります。日中に活動がなく疲労が溜まっていない分、夜に入眠しにくくなります。睡眠障害と運動不足と肥満が揃って、生活習慣病予備軍となります。
私も一時期運動不足が原因で慢性腰痛となりました。

通勤をしないという選択を取るときは、運動不足について重々気をつけましょう

ウソ3:人付き合い無くて楽でしょ?

たしかに、会いたくない人っていますよね。人間関係はいつだって悩みのタネです。そういった煩わしさから解放されたらどれだけいいだろうって思う気持ちは、私にもよくわかります。

しかしフルリモート案件で、顔合わせやミーティングなど全くなく淡々とプログラムを納品し、チャット上だけでやりとりする仕事をしたときに思いました。

  • 一度も会ったことない同僚とチャットでやりとりしていて、まるで相手をロボットのように感じ、人間味を感じない。
  • 相手も同様に、私のことをプルリク生成する機械だと思っていたら...と虚無感に襲われた。
  • 会いたくない人とは会いたくないが、仕事上お世話になった人とは出張してでも飲み会に参加したい。

イヤな相手と、無理やり付き合わされる酒の席と仕事の愚痴は御免こうむりたいものですが、同じ仕事を協力した者同士、プロジェクトメンバーに直接挨拶したり、お酒を酌み交わしたり、というのは私はしたいと思います。(チーム共同で取り組む案件と、一人で制作して納品する案件とでまた感じ方が違いますが。)

フリーランスだって人間です。人間性を省略して、都合の良い労働力としてだけ求められたとき、「人付き合いが無くて楽だなー」という気持ちではなく、疎外感を感じるかもしれないことを覚えておいてください

解決策

ウソというには大げさだと思われたかもしれませんが、もてはやされている働き方にも、光と影の両面があるという情報をお伝えしたかったのです。

もちろん、工夫次第で上記の問題を解決することもできます。私の場合の解決策を以下にご共有致します。

その1:コワーキングスペースを活用

自宅に引きこもるとしんどいので、コワーキングスペースというフリーランサーをはじめいろいろな人たちが出入りする協働スペースを契約しました。
以前にもご紹介した「billage OSAKA」というコワーキングスペースを利用しています。利用者同士の交流イベントも豊富なため横のつながりもできましたし、仕事に集中できる環境が用意されています。

その2:ジョギングサークルを立ち上げ

先述のコワーキングスペースでメンバーを募り、「billageジョギングサークル」を作りました。週に一度、仲間と軽いジョギングで汗を流して、運動不足を解消しております。

その3:都合が良いだけの労働力にはならない

人間味を感じないお仕事や、やりがいがない案件は、お断りするように致しました。
お客様の方針に深入りして、改善案を提示するよりも、しれっと身をひく方が賢明ですね。

まとめ

キーワードは創意工夫

リモートワーク生活の中で発生した問題点を共有し、それに対する私の解決策をご紹介致しました。

こういった引きこもりがちな生活スタイルやそれに対応する解決策も含めて、性に合う合わないといった個人差があります

事実、私の知り合いでも自宅から出なくて平気という方も何人かいます。それでもそういう性分の方でも、その人なりの創意工夫をされています

フリーランスのメリット

フリーランスをやっていて実感するメリットは、問題にぶつかったとき、自己判断と自己責任で自由に創意工夫して、対応することができる点です。
こちら別記事で書きました。

結論

最終的な結論、裁量が伴う場合、リモートワークは最高です。
巷でもてはやされる情報に安易に踊らされずに、自分のスタイルに合わせた創意工夫を凝らしてみてください。
すべてのリモートワーカーに幸あれ。と願っております。